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外国人スタッフの受け入れや海外拠点の立ち上げで、「マニュアルを多言語化したい」と考えたことはありませんか?その下訳(翻訳文の草案)づくりで頼りになるのが、高精度な翻訳で知られるDeepL(ディープエル)です。
一方で、「社内マニュアルのような機密情報を入力しても大丈夫なのか」と、不安に感じる方も少なくありません。
今回は、DeepLをマニュアルの多言語化に活用する際の、機密情報の扱いと安全な進め方を解説します。
目次
DeepLとは?ビジネスで選ばれる理由
DeepLを多言語マニュアルに活用するメリット
DeepLは機密情報に使って大丈夫?
DeepLで気をつけたいその他の注意点
高品質な多言語マニュアルを作るには?プロのチェックが鍵
よくある質問(FAQ)
まとめ
まずは、DeepLがどのようなツールで、なぜビジネスの現場で選ばれているのかを整理します。
DeepLとは、ドイツのDeepL社が提供している、AIを用いた機械翻訳サービスです。2017年からサービスが始まり、日本では2020年から利用できるようになりました。
その翻訳精度の高さから、多くのユーザーに支持されています。有料版(以下、DeepL Pro)では、ビジネス利用や機密保持に関わる機能も充実しており、業務での翻訳に活用する企業が増えています。
DeepLが評価される最大のポイントは、文脈を考慮した自然な訳文です。
従来の直訳的な機械翻訳とは異なり、AIが文章全体の意味をふまえたうえで、自然な表現に翻訳してくれます。DeepL Proでは、敬体(です・ます)と常体(だ・である)の指定など、使う場面に合わせた翻訳もできます。
DeepLには無料版とDeepL Proがあります。マニュアルのような業務文書を扱う場合、両者の違いを理解しておくことが大切です。
| 比較項目 | 無料版 | DeepL Pro |
|---|---|---|
| 入力データの扱い | 翻訳精度の改善のため、入力テキストが一定期間利用される場合がある | 翻訳に使ったテキストは処理後に速やかに削除される(永続保存されない) |
| 通信の暗号化 | 対応 | 対応 |
| 文字数の上限 | あり | 大幅に緩和 |
| 用語集などの機能 | 制限あり | 充実 |
※プランの仕様や条件は変更される場合があります。最新の内容はDeepL社の公式情報でご確認ください。
DeepLは、多言語マニュアルの作成でも実務を大きく後押ししてくれます。ここでは、多言語マニュアルの概要とあわせて、活用のメリットを紹介します。
多言語マニュアルとは、日本語のマニュアルをもとに、日本語以外の言語でも同じ内容を伝えるために作られたマニュアルです。
近年は海外拠点を持つ企業や、外国籍のスタッフを採用する企業が増えており、マニュアルの多言語化は避けては通れない課題になっています。
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DeepL翻訳を多言語マニュアル作成に活用するメリットは、3つあります。
なお、DeepLに下訳を作らせ、人が確認して仕上げる具体的な進め方は、
「マニュアル翻訳に使えるAIプロンプト6選|多言語化と人のチェック」で紹介しています。多言語化の全体像を知りたい方は、あわせて「英語版マニュアルの書き方|作成の手順とポイントを例文付きで解説」もご覧ください。
マニュアルには社外秘の情報が含まれることも多いため、DeepLを使う前に、機密情報の扱いを正しく理解しておきましょう。
DeepLの無料版では、入力したテキストが翻訳精度の改善のために一定期間利用される場合があります。
つまり、無料版に社外秘のマニュアル内のテキストをそのまま入力するのは危険です。機密情報が社外のシステムに渡ってしまう可能性があります。製品仕様・業務フロー・内部ルールなどを含むマニュアルは、無料版での翻訳には向いていません。
一方、DeepL Proでは入力テキストは処理後に速やかに削除され、通信も暗号化されます。GDPR(EU一般データ保護規則)にも準拠しています。
機密性の高い情報を扱う場合は、安全性を高める使い方を選びましょう。マニュアルをDeepL翻訳にかける前に、次の点を確認しておくと安心です。
| 確認項目 | 内容 |
| プランの種類 | 機密情報を含む場合はDeepL Proを使っているか |
| 学習への利用 | 入力データがAIの学習に使われない設定になっているか |
| マスキング | 個人情報・社外秘の固有情報を伏せているか |
| 社内ルール | 会社が利用を認めたツール・環境か |
セキュリティ以外にも、マニュアル作成でDeepLを使うときに意識したいポイントがあります。
専門用語や社内独自の表現は、AIだけでは正確に訳せない場合があります。特にマニュアルは正確さと一貫性が求められるため、人の目でのレビューが欠かせません。
DeepLには便利な用語集機能がありますが、細かな表現の調整や業務内容に応じた訳語の選択には、人の判断が必要です。ツールに任せきりにせず、仕上げは人が担う前提で使いましょう。
DeepLを使えば、多言語マニュアルの作成は大きく効率化できます。しかし、最終的な品質を確保するには、やはり人の手によるチェックと調整が欠かせません。
DeepLで訳文ができても、そのまま使うのは避けましょう。専門分野の用語や業種独自の表現は、正確に翻訳されない場合があるためです。
マニュアルでは「誤解されないこと」「読みやすいこと」「用語が統一されていること」が特に重要です。人の手による校正とフィードバックを、必ず工程に組み込みましょう。チェックで確認したいポイントは次のとおりです。
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マニュアル校正の基本とは?見落としがちなポイントを徹底解説
多言語マニュアルを作成する際に、自社で翻訳・作成するか、外部の専門会社に依頼するか、悩む方も多いのではないでしょうか。それぞれの特徴を整理しました。
| 比較項目 | 社内で対応する場合 | マニュアル作成会社に依頼する場合 |
|---|---|---|
| スピード | 通常業務と並行するため、スケジュール通りに進行しない可能性あり | 専門体制でスムーズに対応可能 |
| 品質 | 翻訳経験やチェック体制に左右される | 翻訳から校正までワンストップで対応可能 |
| 担当者の負担 | 通常業務+翻訳作業で負担増 | 分担することでコア業務に集中できる |
たとえば、海外から輸入した製品に付属の取扱説明書を基に、日本語版の説明書に作り替えたいというご要望の場合、フィンテックスは柔軟な役割分担をご提案します。専門的な技術内容はお客様に監修いただき、読み手に伝わる表現への調整をフィンテックスが担います。
このように得意な領域を分け合うことで、スピード・品質・負担軽減・安全性の面で、安心してマニュアル作成を進められます。
DeepLとマニュアルの多言語化について、よく寄せられる質問をまとめました。
A:無料版では、入力したテキストが翻訳精度の改善のため一定期間AI学習に利用される場合があります。社外秘のマニュアルや個人情報を含む文書は、無料版ではなくDeepL Proの利用がおすすめです。入力前のマスキングもあわせて行いましょう。
A:DeepL Proでは、翻訳に使ったテキストが処理後に速やかに削除され、通信も暗号化されます。ただし、社内ルールで利用が認められた環境かどうかの確認や、必要に応じたマスキングは引き続き大切です。最終的な判断は情報システム部門や法務部門にご確認ください。
A:完成しません。専門用語や社内独自の表現は正確に訳せない場合があるため、人の目による校正が必須です。DeepLは下訳づくりの効率化に使い、仕上げは人が担う進め方が安全です。
A:どちらも下訳(翻訳の下書き)づくりに活用できますが、用途や社内のセキュリティ方針によって選び方は変わります。いずれのツールでも、機密情報の扱いと人によるチェックが必要という点は共通しています。
DeepLは、多言語マニュアルの下訳づくりを効率化できる、心強いツールです。
一方で、無料版では入力データが学習に利用される場合があります。そのため、機密情報を含むマニュアルには、DeepL Proの利用やマスキングといった対策が欠かせません。そして、最終的な品質を担保するのは、やはり人の手による校正です。
自社とマニュアル作成代行サービスが、それぞれ得意な領域を分け合うのもひとつの方法です。役割を分担すれば、スピード・品質・負担軽減・安全性の面から、安心してマニュアル作成を進められます。
社内だけでの対応が難しい場合は、マニュアル作成代行サービスの活用も効果的な選択肢です。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を構成するものではありません。個別の法令解釈や対応については、専門家にご相談ください。
フィンテックスは1987年の創業以来、500社以上の業務マニュアル・操作マニュアル作成を支援してきたマニュアル作成の専門会社です。
提供しているサービスは大きく4つです。
業務マニュアル作成:
オフィス業務、店舗運営、コールセンター業務など、企業の多様な業務を対象に、ヒアリングから設計・執筆・編集・運用までをワンストップで対応します。
操作マニュアル作成:
システム・アプリケーション・機器の操作マニュアルを、エンドユーザーのリテラシーに合わせて設計・作成します。
マニュアルコンサルティング:
マニュアル整備の方針設計、運用体制の構築、マニュアル整備の基本ルールやテンプレートの整備など、自社で運用していくための仕組みづくりを支援します。
かんたんマニュアル作成(ハナスマ):
AIとマニュアル専門ライターが連携し、50分のヒアリングをもとに業務マニュアルを作成するサービスです。「まずは形にしてみたい」「予算を抑えて着手したい」という方に向けて設計したサービスです。
多言語マニュアル作成の対応実績もあります。多言語マニュアル作成や翻訳後の品質チェック対応にお悩みの方は、フィンテックスへお気軽にご相談ください。
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マニュアル作成の枠を超えたご支援事例を紹介
ハナスマのサービス紹介
フィンテックスのAI活用に対する考え方
操作マニュアル
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業務マニュアル
事務所運営、タレント管理という特殊業務について、各業務の実作業者へのアンケート、および徹底したヒアリング取材を実施。週に一度の定例会や読み合わせ会など、丁寧な対応を経て、言語化しづらい業務のマニュアル化を実現しました。
監修者

企画営業部 営業本部長 / 経営学修士(MBA)
<略歴>
フィンテックスにて、マニュアル作成に関する様々な顧客課題解決に従事。
金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。500社以上のマニュアル作成に携わる。また、複数の大企業でマニュアル作成プロジェクトの外部マネージャーを兼務している。
趣味は茶道。
月刊エコノミスト・ビジネスクロニクルで取材していただきました。ぜひご覧ください。
https://business-chronicle.com/person/fintecs.php
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