マニュアルアカデミー
業務の遂行や引き継ぎなどに用いるマニュアルの作成は必要不可欠ですが、自分の仕事を行いながらマニュアル作成も追加で行うのは時間がかかり、後回しにされがちです。
手間を削減するには、業務マニュアルの作成を専門とする業者への外注が有効ですが、どのくらいの費用が発生するのかは気になるところですよね。
そこで本記事では、マニュアル作成の外注にかかる費用の相場を解説します。
マニュアル作成を外注するか迷われているご担当者様は、ぜひ参考になさってください。
目次
マニュアル作成で外注できる作業内容
マニュアル作成を外注する際の費用の相場
マニュアル作成の外注先の種類
マニュアル作成の外注会社の選び方
マニュアル作成を外注する場合にかかる費用は作業内容によって異なる
マニュアル作成を外注する際は、新規で作成する場合や改訂作業など、以下で紹介する3つのパターンに分類できます。
それぞれの作業内容を詳しくみていきましょう。
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「現在マニュアルが無い」という業務に対して、マニュアルを一から作成する場合も外注することができます。
マニュアル制作会社にはプロのライターが在籍しているので、高品質なマニュアルを作成したい、あるいはマニュアルを利用する時期が決まっていてスケジュール通りに作成を行いたいなどの場合に、ぜひ検討してみてください。
新規でマニュアル作成を外注する際は、目的やコンセプト、全体の構成や掲載する文章などのすり合わせから始めます。
具体的に「こういうマニュアルを作ってほしい」という要望が明確な場合は、その要望をしっかり伝えて議事録などにまとめると、マニュアル制作会社とのイメージ共有がしやすくなります。
課題はあるものの具体的な要望が明確ではない場合は、「現在の課題」と「解決したい内容」を伝えてみましょう。マニュアル制作会社の知見から、他社でどのようなマニュアルを作成して解決を図ったかなどの事例を教えてくれると思います。御社にピッタリの事例があれば、それをベースにマニュアル作成の検討を深めましょう。
よりわかりやすいマニュアルに仕上げるには、テキストだけではなく、イラストや写真の掲載、図解やフロー図による解説を検討します。これらもマニュアル制作会社にイメージを伝えれば、最適な提案をしてもらえます。
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社内で活用しているマニュアルの改訂作業も外注することができます。
マニュアルを作成してから年数が経過するにつれ、記載されている内容が古くなるケースも少なくありません。
変更したい箇所や追記する文章が多くなると、社内で対応するには手間がかかります。
そういったときに、外注をうまく活用してみましょう。
現行のマニュアルの内容を一新してもらう、あるいは複数のマニュアルの整合性を取りながら最新の状態に改訂してもらうなどを委託することができます。
改訂作業では、業務内容や業務手順の変更はもちろん、情報の追加も可能です。
改訂作業では、マニュアルに記載すべき内容を情報としてまとめてあるかどうかがカギになります。うまく履歴をまとめられていない場合は、どのように履歴をまとめれば良いかなども相談できます。
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紙媒体のマニュアルを使用している企業様も、いらっしゃるかもしれません。
外注すれば、紙で作成したマニュアルの電子化にも対応してもらえます。
「紙媒体の業務マニュアルをブラウザでみられるようにHTML化する」「ファイリングされたマニュアルを電子化する」などの依頼が可能です。
電子化すれば、パソコンやスマートフォンなどで場所を問わずアクセスできるので、マニュアルの利便性が向上します。
また、電子化されたマニュアルは修正がしやすく、情報の更新のしやすさや情報の鮮度の向上などにも役立ちます。
マニュアル作成を外注する場合は、作業内容によって費用が異なります。
ここからは、作業内容ごとにどのくらいの費用が発生するのか、目安となる相場を紹介します。
マニュアル作成の方向性を決める「企画・設計」の段階から外注する場合、10万~30万程度が相場ですが、必要な工程や内容、マニュアル全体のボリュームによっても費用が大きく変動します。費用が変動する条件は以下の通りです。
情報源となる既存マニュアルなどの諸資料があれば、外注先での理解が進みやすくなります。また、目次構成やフォーマットを踏襲するのであれば、更に費用を抑えることもできます。
マニュアル完成時の想定ページ数に応じて、目次構成の検討時間も変動します。内容にもよりますが、50ページ前後の新規マニュアル作成時で5万円前後とお考えください。
それほど凝ったデザインを求めなければ、マニュアルのレイアウトデザイン費の相場は10~20万程度です。ただし、書籍・雑誌のような凝ったデザインを求める場合はその費用は変動します。利用用途に応じて、マニュアル制作会社と相談してください。
①にも関係しますが、情報源が何も存在しない場合は、担当者様への取材・ヒアリングによって情報を収集することになります。その場合は、取材の時間や回数によって価格が変動します。リモート会議か現場取材かによっても異なりますが、おおよそ1回あたり2.5万円(取材担当1人の場合)が相場です。また、外注先から遠方が取材場所となる場合は、交通費等も発生するでしょう。
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マニュアル作成の実作業を外注する場合、費用は1ページあたりの単価で算出することが多いです。
細かい規定は会社によって異なりますが、一般的にはA4サイズの1ページで換算されます。ここで注意したいのは、マニュアルにはイラストや写真等が入るため、1ページあたりの文字数は少なくなるということです。(当社統計上、250~350文字程度)
会社によっては、400字詰めの原稿用紙を1ページとしているところもあるようです。詳細は外注先にお問い合わせください。
基本的な作成費の相場は1ページあたり、6,000円~18,000円程度です。
ここには、使用アプリケーション(Word、PowerPoint等)によるレイアウト編集作業も含まれます。
専門性の高いマニュアル作成にはライティングスキルが求められるため、費用が相場よりも高くなるとされています。
マニュアルに図表や写真、イラストなどを含める場合、1点ごとに費用がかかります。
簡単な図表やイラストなら相場は2,000円~10,000円程度ですが、緻密さや正確さが求められるイラストは、相場よりも費用が高くなります。
たとえば、マニュアルに掲載する写真を撮る際、外部のカメラマンに依頼すると、おのずと金額は高くなるでしょう。
写真撮影を外部に委託すると、半日3万~6万円、終日8万~13万円程度の費用が必要です。撮影用のスタジオを借りたり、機材(照明等)を用意したりする場合には、もっと高額になる可能性もあるため、詳細は外注先にお問い合わせください。
マニュアルにテキスト以外で入れこみたい要素を洗いだしたうえで、予算も含めて検討してみてください。
マニュアルの印刷や製本を行う場合は、ページ数や紙の素材だけでなく、部数やつづり方によって金額が大きく変わるので、一般的な相場はありません。
そのため、印刷や製本を外注する場合は、まず複数の印刷会社から見積もりの情報を取得するのが確実です。
最後に、マニュアル作成を外注できる依頼先の種類を紹介します。
それぞれのメリットやデメリットも紹介するので、外注先選びにお悩みの方はぜひご参考にしてください。
マニュアル制作会社は、マニュアル作成を専門業務にしている会社です。
実績が豊富な会社も多く、初めてでも安心して依頼できます。
マニュアル作成に関わる専門的なノウハウを駆使して、クオリティの高いマニュアルが期待できることから、外注先として第一に選ぶ企業も多いでしょう。
マニュアル制作会社には、「取扱説明書(操作マニュアル)」の作成が得意な会社、「業務手順書(業務マニュアル)」の作成が得意な会社、特定の業界に特化した会社などがあります。自社のマニュアル作成に向いていそうな会社を選びましょう。
また、マニュアル制作会社では、マニュアルのライティングのみに特化している会社と、企画・設計から印刷までワンストップで対応できる会社があります。マニュアルの企画・設計が必要な場合は上流工程が得意な会社を、マニュアルのライティングを主に委託したい場合はライティングが強い会社を選ぶと良いでしょう。
フィンテックスでは、お客様のご予算に応じて「マニュアルのあるべき姿」を、さまざまな視点からご提案しています。
他社には無い、コンサルティングがフィンテックスの強みです。
お客様の現状をヒアリングし、ご希望・ご要望を伺ったうえで業務改善につなげるマニュアルを作成いたします。
マニュアル作成は、フリーランスにも依頼できます。
会社に所属せずに、仕事を受託している個人事業主をフリーランスとよびます。
フリーランスは、過去に請け負った業務が異なるため、得意分野も人それぞれです。
そのフリーランスが得意とする作業内容で、期待通りのマニュアルを作ってもらうために、依頼する際は内容を具体的に決めておきましょう。
かかる費用も、1ページや1文字、A4用紙1枚など、単価設定は人によって異なるので、事前に確認しておきたいところです。
フリーランスによってマニュアル作成の経験やノウハウに差があるので、過去の作品をみせてもらうなど、実績のある人を選びましょう。
マニュアルの作成は、クラウドソーシングを利用してフリーランスに依頼することもできます。
クラウドソーシングは、特定の経歴を持つプロや個人とやり取りができる、インターネットサービスです。
サービスに登録している不特定多数のユーザーに依頼できる点が特徴です。
費用は、発注者側が設定できるので、コストを安く抑えられる利点があります。
具体的な金額や納期は登録者によって異なるので、直接確認してみてください。
また、クラウドソーシングの登録者は、技量に大きな差があるので、依頼の際は慎重な人選が必要です。
マニュアルの作成を専門とする業者には、それぞれ得意分野があります。
自社の求めるクオリティを実現させるためには、以下のポイントを押さえて外注先を探しましょう。
マニュアル作成の外注先を選ぶ際のポイント
業者によって対応できる業務内容は異なるので、希望通りのマニュアルを作成してくれる外注先を選んでみてください。
また、マニュアルには、社外秘に通じる業務フローなどの情報が盛りこまれていることがあります。
情報漏えいを防ぐ意味でも、外注先のコーポレートガバナンスや情報管理体制を確認しておきましょう。
これまでのマニュアル作成における実績や、担当者の対応の良さなども判断材料の1つにしておくと、希望に合う外注先を探しだせます。
いかがでしたでしょうか?
企業において欠かせないマニュアルの外注は、依頼する作業内容によって費用は異なってきます。
適切な金額を見極めるためにも、複数の業者から見積もりをだしてもらうと良いでしょう。
マニュアル作成を依頼できる外注先には、メインとなるマニュアル制作会社をはじめとして、フリーランス、そしてクラウドソーシングサービスなどがあります。
初めての依頼であれば、豊富な実績を持つマニュアル制作会社を選ぶようにしてみてください。
フィンテックスでは、マニュアル作成におけるコンサルティングを行っています。
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つい読んでしまうマニュアル作成のリーディングカンパニー、株式会社フィンテックス
監修者
中丸 貴仁
企画営業部 営業本部長 / 経営学修士(MBA)
<略歴>
フィンテックスにて、マニュアル作成に関する様々な顧客課題解決に従事。 金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。500社以上のマニュアル作成に携わる。また、複数の大企業でマニュアル作成プロジェクトの外部マネージャーを兼務している。 趣味は茶道。
2023.11.24
2023.03.29
2023.03.29
2023.03.29